地金の素材は何を選ぶ?〜アレルギーの少ない貴金属から選ぶ ゴールド編
こんにちは!皆様。
atelier akazouの店主akazouです。
今日は、また地金のお話の続きをしましょう。
ジュエリーの土台や周りを作る地金の素材について、
前々回は地金のお色から選ぶというご提案をいたしました。
そして前回は、その地金の耐久性とお手入れの簡単さから選ぶ
というご提案をして、主にゴールドについてお話ししていました。
その続きです。
K18はゴールド以外に含まれる成分にも注目してみる
前回は、ゴールドでも、金以外の含まれる成分に銅が多いK10は
金属アレルギー持ちさんにはご注意ですよ!
というところまでお話ししていました。
K18とは言っても、敏感な方は、
75%の金以外に含まれる12.5%程度の銅、12.5%程度の銀が
汗などと反応することもあるので、要注意です。
ですので、金属アレルギーがある方は、
K18にも気を付ける必要があります。
最近では、K24と表記してあります純金もあるようなので、
そちらの方がアレルギーの方には
安心していただけるかな、と思います。
本来純金はとても柔らかく、
爪で『えいっ!』と引っ掻けば
傷つくくらい柔らかです。
私も純金の板を持っておりますが、
つまんで、『えいっ!』と曲げますと、
容易に曲がります。それくらい柔らかいのです。
本来、金のインゴットなどになっているような純金と、
実は貴金属のK24は表記は『純金』とされますが、成分が違います。
インゴットの金は、貴金属としては柔らかすぎて、
ちょっと硬くしないと加工しにくく、
形を保てず、ジュエリーとしても使いにくいからです。
そのために1%以下の成分を混ぜているはずですが、
ここは企業秘密なので、詳細は明らかにはしてくれないと思います。
おそらくパラジウムかな?
パラジウムも、安定性があるので、
アレルギーさんにも比較的安心な金属です。
ただ、お高い!!!ゴールドかそれ以上の時も(汗)
K18ホワイトゴールドを作るときに、
このパラジウムを割り金(混ぜる金属)に使い、
本来黄色いゴールドのお色を白くします。
ちなみにシルバーを混ぜてもそんなに白くはならないです。
75%ゴールド、25%全部シルバーという配合の
青金というK18がありますが、これはしっかりレモン色です。
や、脱線、脱線💦
ですので、パラジウムがお高い時は、
同じK18でも、K18イエローゴールドより、
K18ホワイトゴールドのお値段がお高くなります。
同じK18なのに、どうして値段が違うの?
と疑問に思っておられた方は、謎が解けましたか?
ではK18ピンクゴールドはどうでしょうか?
K18は75%がゴールドで、後の25%の成分を、
シルバーか銅で作りますので、
ピンクにするには、この25%のうちの多くを
銅にしますと、ピンクっぽいお色になります。
ほんのりピンクにするか、赤の強いピンクにするかによって
銅の配合が違います。
ですので、一概にK18ピンクゴールドと言いましても、
貴金属加工会社によって配合が違うので、
他社で買ったもの同士比べてみると、お色は微妙に違います。
私もピンクゴールドで鋳造をお願いすることがありますが、
ピンクゴールドって、会社によって色がこんなにも違うの!?
となったことがあります。
ですので、ピンクゴールドのお色を揃えたい場合は、
同じジュエリー会社から買い上げになると良いです。
ここでまた老婆心ながら、一言申し上げますと、
銅のアレルギーのある方は
これから汗ばむ季節ですので、
ピンクゴールドには、くれぐれもご注意ください。
今回、プラチナのことまで話そうと思っていたのですが、
色々書いているうちに、また長くなってしまいました。
なかなか進みませんねえ。。。
今度はプラチナのお話に続きます!
今日はこの辺で。ではまた〜。
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