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地金の素材は何を選ぶ?〜プラチナは最強?

皆様、こんにちは!

atelier akazouの店主akazouです。

今日もまた地金のお話の続きをしましょう。

 

ジュエリーの土台や周りを作る地金の素材について、

前々回は地金のお色から選ぶというご提案をいたしました。

 

そして前回は、その地金の耐久性とお手入れの簡単さから選ぶ

というご提案をして、主にゴールドについてお話ししていました。

今度は、プラチナです!

 

ローズカットダイヤのK10チェーンピアス

プラチナは最強か?

アレルギーの出にくいと普通良く言われているプラチナですが、

プラチナが本当に最強でしょうか?

 

プラチナはそれだけで白金という物質で、

少しグレーがかった、ゴールドと同じく安定した金属です。

元素記号Auの黄色いゴールドを

パラジウムなどで割って色を薄くしたホワイトゴールド

とは異なりますので、混同しないでくださいね。

 

まず、プラチナがアレルギーが出にくいのには、

配合の割合に秘密があります。

プラチナの純度の表示は、みなさんもご存知ですよね。

Pt900とかPt850などですね。最近はPt1000もあるそうで。

 

これ、プラチナの場合は割合の意味合いが、

Pt900は、900/1000でプラチナ90%

Pt850は、850/1000でプラチナ85%

Pt1000は、1000/1000でプラチナ100%

を意味しています。

 

あれ?と思いませんでしたか?

ゴールドの場合は、

ヨーロッパやアメリカの表示でも時々ありますが、

K18をただ『750』と表示するときもあります。

これはプラチナの表示と同じく、

この場合は、750/1000でゴールド75%を表します。

 

日本の場合はゴールドについては、ほぼK(カラット)表示なので、

割合は24分のいくつか?で純度が表されています。

なので、ちょっとややこしいのです。

 

K18(『750』)ですと、18/24で金が75%

Pt900は、900/1000でプラチナ90%

Pt850は、850/1000でプラチナ85%

 

ということで、もともと含有量はプラチナの方が

ゴールドの場合より多めです。

それにプラチナの場合、割り金(わりがね:一緒に溶かしてある金属)が

ほぼパラジウムなので、パラジウムもまた安定性の高い金属ということで、

プラチナではアレルギーが出にくいということになります。

 

最近はプラチナがゴールドよりも少しお安いですが、

パラジウムが高騰しているため、ひどい時はゴールドより高い。。。

そのため、もしかしたらパラジウム以外の金属も

少〜し混ぜられることもあるのかもしれませんが。。。

 

私の金属アレルギーのひどい友人は、

K18→Pt900で大丈夫だったのですが、

年齢とともに、疲れたり、季節の変わり目になると、

Pt900でも金属アレルギーの反応が出るようになったそうです。

 

ですので、プラチナ自体の含有量が多くても、

他に含まれている部分に何が入っているかで、

敏感な人は反応することがあるので、この点も注意が必要です。

これはゴールドの時と同じです。

ちゃんとしたジュエリー会社ですと、ここは重要だと理解しているので、

細かな成分を聞かれても、きちんと答えてくれるので、

もし不安な方は聞いてみるといいかもしれません。

 

これは個人的な意見ですが、

Pt900でアレルギーが出る人は、

もしかしたら、Pt1000だったら大丈夫!K24だったら大丈夫!

といえないかもしれないと思っています。

 

と、言いますのた、ゴールド編でもお話ししたのですが、

(お読みになりたい方はこちらから飛べます↓)

地金の素材は何を選ぶ?〜アレルギーの少ない貴金属から選ぶ ゴールド編

K24の表示でも、1%程度は何か金属を混ぜて

少し加工をしやすくしているからです。

この割り金がパラジウムだけですと安心ですが、

そこは企業秘密という名の下に、明らかにしていないことが多いからです。

きちんとした企業は、そこのところはきっちり説明していると思うので、

ちゃんとした企業のK24もしくはPt1000を選びましょう。

 

また、あまりにも細かいお話かもしれないのですが、

金属を溶かすときに工場で使った炉や工具を

もしアレルゲンとなりうる金属を触った後に使う可能性があれば、

もう敏感な人は、それでアウトです。

基本同じ金属を作成する場合には、混ぜないとは思うのですが、

それくらい敏感なアレルギーの方は反応するかもしれないと思うのです。

 

私は、そういった危険を考えて、金属アレルギーのある方で

特にピアスなど、肌に触れる部分のある場合には、

医療用チタンなど、より安全性のある金属を

おすすめするようにしています。お客様の健康が第一ですし。

 

チタンはちょっとお色が無骨で、加工しにくいなど、

色々な制限があるので、ちょっとデザイン性など難しい点があります。

K18やプラチナのジュエリーを楽しみたいのに、ちょっと残念!

というお客様にも、触れる部分は医療用チタンや医療用プラスチックだけれども、

(チタンも純度が高くないとひどい目に遭いますから注意です)

見える部分にはお好きな石をうまく取り入れたりできるよう、

私は、デザインを工夫しています。

 

私、医者ではありませんが、一応、医学博士(Ph.D)を持っておりますので、

より安全性をお客様と一緒に考えて、より良く工夫してお客様のご希望に近いものを

ご提案できたらと思っています。

 

色々書いているうちに、また長くなってしまいました。

ちょっとでも何かのお役に立つ情報になれば、幸いです。

今日はこの辺で。ではまた〜。

この記事を書いた人

akazou (明石 馨)

atelier akazouのデザイナー兼ブログも書いている何でもござれの彫金師

美しい銀と宝石の輝きに取り憑かれて、気がついたら大学そっちのけで
宝飾の専門学校に通い詰めていました。
何とかどちらも卒業したものの、宝飾関係の職につかなかったのですが、
ひょんなことからまたジュエリー作りに携わっています。

ダイヤとお酒と美味しいものには目がありません。
ダイヤをこよなく愛し、ダイヤのキラキラでお酒が飲めるほどのダイヤオタク。

ダイヤオタク兼食いしん坊の作り手のテーマは、
『Jewelry Delicatessen ジュエリーデリカテッセン』
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