ジュエリーの完成度を左右する磨きについて
こん、ばん、は〜!皆様!
今日も暑い群馬よりお届けいたします。
昨日熱中症で運ばれた人の人数に驚いて、
慌てて九州の母に電話をしました。
口を酸っぱくして、部屋が暑くなる前に
クーラーつけて、たくさん水を飲むことを言っているのですが、
クーラー嫌うんですよね、高齢の母。
去年、熱中症で意識朦朧となって、肝を潰しましたが、
今年は強烈に暑いらしいので、内心ヒヤヒヤしています。
皆様、熱中症は舐めたらいけませんよ〜!
本当に体の弱い高齢者には、命取りですので、
ご家族にいらっしゃる方、気をつけてあげてくださいね。
さてさて今日は、ジュエリーの磨きについて
ちょっとお話ししましょうか。
磨きの重要性
磨きは貴金属の命!というくらい大事です。
私が専門学校で習っていた時には、
先生方も、山梨のジュエリー工場で働いていたこのとある同級生も
壊れたレコードのように繰り返す言葉がありました。
『少々作りが甘くても、磨き次第でリカバーできる!!
磨きがジュエリーの命!!!』
磨きの重要さを知っている方は、
指の爪が少々傷ついても、汚くなっても、
指が摩擦熱でちょっと火傷しても、
鬼気迫る感じで磨きまくっておりました。
その当時の私は、
プロの心意気、すごいなあ。。。(汗)
と他人事でしたが、今なら磨きの重要性は身にしみてわかっております。
磨きがそこそこなのと、磨きがやり込んであるのでは
別物のように違うのです。
それくらい作品の完成度を左右するのです。
ちなみに、鋳造をお願いすると、
業者によってはバレル磨き加工というサービスで
磨いてくれるところがあるのですが、私はお断りしています。
これは磨くための小さい棒だったり玉だったりを、
一緒に貴金属鋳造品と一緒にガラガラと洗濯機のように回すことで、
表面を磨く加工です。
工場で大量生産し、大量にに磨きをかける業者などは、
そのやり方で磨きをかけます。
最終的な仕上げ磨きは、手作業も入るかも知れませんが、
大まかな仕上げはバレル研磨で済ますと思います。
楽だし、いいのはいいのですが、
私、これをお断りしている理由は、
鋳造品のせっかくの形が全体的にが鈍るからです。
何言ってるの?
と意味わからないですよね?
綺麗にピシッと作られたところの端っこまでが
微妙にまる〜く削られるので、
エッジをきちっと、ピシッとシャープに出したい時には、
ちょっとエッジが削れてしまい、
ぼんや〜り鈍くなってしまう印象です。
丸っとしたものに関してはそれでいい場合もあるのですが、
エッジと丸みというメリハリが欲しい時は、
手作業の方が丁寧で、
作品もピシッとメリハリが出来るので、私は好きです。
磨きのやり方の色々
私が専門学校で学んだ時は、
磨きの原理を理解するためにも、
手作業で磨くことを徹底して教育されました。
ヤスリの目をだんだん細かくしていって、傷を取っていき、
最後にピッカピカに磨いた超鋼鉄のヘラでミクロの傷を潰して
ピッカピカに仕上げる。。。という工程です。
貴金属種類によって、粘りや柔らかさが違うので、
傷が残りやすい、痕がつきやすいなどあります。
ですので、その時の貴金属によっても
美しく仕上がる磨きの工程が、微妙に異なることがあります。
仕上げる工程は、K18とsilverだったら微妙に違ったりもします。
今は、歯医者さんにもあるウィ〜ンと削ることの出来る
リューター(もしくはルーター)という卓上の電動工具があるので、
その先端に研磨剤を含ませたシリコンポイントをつけて、
お手軽に磨くことができます。
このシリコンの研磨剤の荒さも、だんだん細かくしていけるので、
人力で研磨工程を1つ1つ時間をかけてする手間が省けます。
短時間で仕上がるので、私は主ににこちらを使っています。
そうは言っても、細かいエッジの部分や際の部分などは
丁寧に手で磨いたりする作業も併用しています。
リューター(ルーター)は、
先端の研磨剤を含んだシリコンがものすごい回転している状態で、
表面を滑らせて磨きます。
摩擦で貴金属表面がとても熱くなるので、
指先の火傷には注意が必要ですし、
爪などが長時間当たると、削れてしまうので、
これまた注意が必要です。
ですので、私は製作中、いつも傷だらけです(笑)
わかっているのに、夢中になると忘れてしまって、
結構ちょいちょい負傷しています(笑)
こんな感じで、ジュエリーを作製しております。
何かご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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ではでは、今日はこの辺で〜👋
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ジュエリーデリカテッセン | atelier akazou
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