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地金の素材は何を選ぶ? 耐久性とお手入れの簡単さから決めてみる

大粒ブラウンネイキッドダイヤのピアス

 

こんにちは!皆様。

今日は、地金のお話の続きをしましょう。

このお話が、ジュエリーを選ぶときに

ちょっとでもお役に立てば、嬉しいです。

 

地金の素材は何を選ぶ?〜耐久性とお手入れの簡単さ

ジュエリーの土台や周りを作る地金の素材について、

前回は地金のお色から選ぶというご提案をいたしました。

 

お色以外の視点からですと、私が重要視するのは、

その地金の耐久性とお手入れの簡単さです。

 

地金を選ぶ重要度は、私的には、

1、素材の耐久性、お手入れの簡単さ

2、地金のお色と肌馴染み

3、その他諸々

 

というくらい、実は耐久性とお手入れの簡単さを

重要視しています。

 

『えっ?』と思われますか?

耐久性とお手入れの簡単さは全く関係ないようでいて、

実は密接に関係しています。

また、お手入れの簡単さには、実は金属アレルギーのことにも、

少し関係しているからです。

 

同じ彫金師でも

私と考え方の異なる方がおられるでしょうし、

これは私の考え方ですので、色々あって良いと思います。

 

金属アレルギーのお客様や、お客様の貴金属のトラブルなどに

色々と直面してきた私の経験から、このような考えに行き着いたので、

これが正しいとかいうのではなく、1つの考え方であることを、

ご理解いただけましたら嬉しいです。

 

ちょっと面倒なシルバー

さてさて、お手入れが面倒な金属のひとつは

皆様ご存知の、シルバーですね。

使ってから放置しておくと、真っ黒になります。

 

私も若いときからシルバー大好きで、

トルコ石のペンダントヘッドや、

シルバーのバングル、シルバーの大ぶりのピアスなど

持っておりますが、今、真っ黒です(笑)

 

使用後のお手入れを気をつければ、

黒くなったり茶色くなったりする酸化膜の

作られるスピードを遅くすることはできます。

しかし全くゼロにするのは難しいですね。

 

オススメは、汗などついているとより酸化しますので、

洗えるものは優しく中性洗剤などで洗って、

柔らかな布、ティッシュなどで水を拭き取りよく乾かし、

ジップ付き袋に『変色防止シート』

と共に入れるのがオススメです。

『変色防止バック』つまり全体が変色防止シートで

できているジップ袋もあるので、よかったら使ってみてください。

 

もしくは、シルバーにニッケルフリーのロジウムメッキを

施してあるものを選ぶというのも手です。

こちらは、プラチナの純度の低いものに

(ちょっと暗めなお色になるので)施すことの多い、

シルバーカラーのメッキです。

こちらが施してあると、

シルバーの金属アレルギーの方も

少しだけ安心できますでしょうか?

ただ、メッキなので、使ううちに剥がれることも多いので、

注意が必要です。

 

でも、お持ちのシルバーがやむなく黒くなってしまったら。。。?

調べるといくらも対処法は出てくると思うのですが、

まず、一緒に石などついている場合は、

石の耐久性もあるので、

できれば購入したお店に確認した上で、

酸化被膜除去対策をしていただきたいです。

せっかくのジュエリーの主役の石をだめにしてしまったら、

元も子もありませんからね。

 

金の含有量で異なるゴールド

前回、K18を肌馴染みなどのお色の点からオススメする

というお話をしたのですが、

そう言いましても、実はゴールドは最強ではないのです。

金の含有量次第で、私はあまりオススメしないこともあります。

 

ヨーロッパに多いK9やK10もしくはK12あたり、

日本でも金の高騰に伴い、

K10が結構使われるようになりましたが、

(実は私のCreemaのお店でも使っておりますが。。。)

アレルギーのある方や、お手入れがイヤ!

という方にはあまりオススメしません。

 

K10には、10/24(41.67%)の金が含まれていますが、

その後の残りの成分は、主に銀と銅で割っています。

銅や銀は酸化しやすいので、金であるはずのK10も

放置するとコンディションによっては

皮膜ができたように表面が濁ってきますし、

色がくすんで見えたりしてきます。

 

まさに金以外に含まれている成分によるものですが、

せっかくゴールドなのに!そんなの嫌!

とガッカリされる方には、K18をオススメします。

 

K18でも私のように、着たきりスズメ的に

外さずにず〜っと同じピアスをし続けると、

酸化したような変色(銅のような色)が出ることがあります。

これはK18に含まれる75%の金以外に含まれる

12.5%程度の銅が汗などと反応した際の酸化なので、

もし金属アレルギーのある方には要注意です。

ですので、金属アレルギー特に銅にある方は、

K18も気を付ける必要があります。

 

さてお話を戻しますと、

含まれる銅に反応するアレルギーの場合には

K10は絶対にオススメしません。

銅の特徴である酸化しやすいということは、

つまり、『見た目がくすむことと』

『アレルギー反応を起こしやすいこと』

の両方を産むのです。

 

ですので、一番最初の方に私が書きました、

 

『耐久性とお手入れの簡単さは、全く関係ないようでいて、

実は密接に関係しています。

また、お手入れの簡単さには、実は金属アレルギーのことにも、

少し関係しているからです』

 

ということを、お話しした意味を、

お分かり頂けましたでしょうか?

 

 

すみません。また長くなりましたね。

あれこれお話ししてしましました。

ただまだお話し足りないので、続きます!

今日はこの辺で。ではまた〜。

 

この記事を書いた人

akazou (明石 馨)

atelier akazouのデザイナー兼ブログも書いている何でもござれの彫金師

美しい銀と宝石の輝きに取り憑かれて、気がついたら大学そっちのけで
宝飾の専門学校に通い詰めていました。
何とかどちらも卒業したものの、宝飾関係の職につかなかったのですが、
ひょんなことからまたジュエリー作りに携わっています。

ダイヤとお酒と美味しいものには目がありません。
ダイヤをこよなく愛し、ダイヤのキラキラでお酒が飲めるほどのダイヤオタク。

ダイヤオタク兼食いしん坊の作り手のテーマは、
『Jewelry Delicatessen ジュエリーデリカテッセン』
心もお腹も満たす、ちょっとオシャレでラグジュアリーなデリのような
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