atelier akazou atelier akazouでは、シンプルで大人可愛い天然石・ダイヤモンドジュエリーを作製しています。目から見て、身につけて、鏡を見て思わずニコッとしてしまう。心もお腹も満たしてしまう、ちょっとオシャレでラグジュアリーなデリのように、目にも美味しいジュエリーたちをあなたにお届けします。

工具や必要な道具について

こんばんは〜!皆様!

本日は1年で一番昼間が長い日の夏至です。

 

そういえばコロナの前ですが、この時期にドイツに行った時は、

白夜というか夜の9時を回ってもなかなか空が明るくて、

川岸べりのビヤガーデン(?)は夜中まで開いていたので、

ず〜っとビールばっかり飲んでいたのを思い出しました(笑)

美味しかったな〜🤤🍺

それはおいておいて(笑)

今日は彫金用の工具についてお話をしたいと思います。

 

道具とか工具はどういったものを使うのか?

彫金は特別な工具を使うのか?と聞かれたことがあります。

どう答えたらいいか、迷います。

確かに金属加工なので、木やプラスチックを切るよりも

金属ノコギリだったり、金属ヤスリ、キサゲ

(鋼鉄製の鋭利なエッジで貴金属表面を削るカンナみたいな工具)

だったりは、ちょっとだけ特殊な工具と言えそうです。

 

貴金属を簡単に削ったり切ったりできるものなので、

使い方を間違えば、人間のお肉や皮膚など、

簡単に切れたり、穴が開いたりしますので、

ちょっと注意が必要です。

力max入れて、手元が狂ったことがありますが、結構深く切れます(汗)

鋭利な刃物では傷パックリ、血ドクドクでした(笑)

手が滑って金属ノコギリでザクっと切ったこともあって、

ノコだと傷がザクザクになるので、

スパッと切れたよりも治りにくいです😱

ですので注意が必要です。

 

私の師匠は、おじいさんの先生と

私より15歳ほど年上の女性とおられますが、

その女性の先生がよくいっておられたことですが、

『手は少々切ったりしても生えてくる(。。。表現が怖い。。。)けど、

宝石を欠かしてしまったり、彫金作品を間違って削ってしまった場合は

取り返しがつかないから、絶対に絶対に指は少々怪我しても

作品を絶対に傷つけないように!!』

と口を酸っぱくして繰り返しておられました。

 

極端な話に聞こえますが、

本当に指を傷つけなさい!ということではなく、

それくらい作品を慎重に作りなさい!ということです。

人によっては、それくらい鬼気迫る感じで真剣に作っているということを

ちょっと知っておいてくださると、作る側としても嬉しいです。

 

私はできれば切りたくないし、痛い思いもしたくはないですが、

目の前の作業に夢中になってしまってよく、

ちょっとした切り傷や擦り傷、ちょっとした火傷は作っていますが、

先生の言うところの作品を傷つけないで自分が犠牲になるとか

そういったことではなく、全て自分の不注意です。

今は指サックやガードする厚すぎない保護手袋のようなものもあるので、

工夫次第で何とでもなるので、少し昔の話と思って頂けるといいかな、と思います。

 

丸いローズカット裸ん坊ダイヤ0.18ctのK10チェーンピアス

 

専用の工具を購入するのではなく、自分で作ることもある

金属精密ヤスリは、ドイツ製、スイス製などが有名どころです。

しかしお高いのですよ。日本製もありますが、やはりお高い。

基本貴金属用のちょっと特殊なヤスリなどは、彫金工具屋で求めると

それなりにお高いので、私はホームセンターでヤスリの目の粗さを確かめて

使ってみることもあります。

もし使い勝手が良ければ、とてもリーズナブルなお値段で入手出来ます。

ただ、切れ味がやはり、貴金属専門も工具の方が良かったり、

ヤスリの性能の高さは格段に良かったりするので、

自分の用途にあったものを見極める必要があります。

ここは作品の出来上がりを左右するので、慎重に選ぶべきです。

 

また、彫金工具屋で売っている金属用の紙やすり(耐水ペーパー)は、

同じものがあれば、彫金工具屋で求めるよりもホームセンターの方が

格段にお安いこともあります。

 

溶接用の道具も、バーナーの火からガードする耐火ボードや耐火レンガなどは

彫金工具専門店よりもリーズナブルに販売していることもあるので、

必要なものの性質、素材をよくわかっていれば、上手に買い物ができると思います。

 

私が学生の頃は、何もわからなかったので、

先生の言われるままに、彫金工具専門店で購入するか、

学校の売店で購入していました。

もちろんお高いですが、それらを使いこなせるようになっていくうちに、

これほど性能はいらない、とか、

この時はもっと切れ味の良いものでないといけない

とかがわかってきます。やはり経験を積むことで、

自分の必要なものがわかってきました。

 

また、必ずしもサイズが自分の手に馴染まないということもあるので、

自分で工具を作ったり、改良したりもします。

 

ヤットコと言って、貴金属線や板を曲げたり丸めたりするペンチのように

挟む工具がありますが、焼き入れの鋼鉄でできているものが多いのですが、

貴金属を挟む際に、傷が貴金属線や板に映る場合がありますので、

挟む部分を鏡のように磨き上げて、出来るだけ作品に傷を移さないよう、

加工したりして使う方もいます。

私は鋼鉄を削るのが面倒だし、貴金属用のヤスリで鋼鉄を削るのも嫌なので、

(金粉に鋼鉄が混ざるので)

挟む部分にプラスチックカバーをしたりしています。

 

また、細かい部分のバリを削るために、キサゲを使ったりしますが、

一般的な彫金工具専門店企画のものですと、

大きくて細かいところの作業ができないため、

自分で小さめのヤスリから作り上げることもあります。

 

同じく、タガネと言いまして、

石留めをしたり、貴金属に模様を入れるときに使う

ハンマーで叩きながら使う、鋼鉄の棒のような工具があるのですが、

これも先端を自分の必要な形に

削ったり磨いたり、えぐったり、丸く凹ませたりして加工します。

もちろん、加工したものも売っておりますが、

ここは職人のこだわりで、作っている方が多いです。

私も石留め用のタガネは自作です。

 

こんな感じで工具を選び、ジュエリーを作製しております。

何かご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

こういった工具を使って、作製したジュエリーです。

もし良かったらこちらからご覧ください↓

 

 

ではでは、今日はこの辺で〜👋

この記事を書いた人

akazou (明石 馨)

atelier akazouのデザイナー兼ブログも書いている何でもござれの彫金師

美しい銀と宝石の輝きに取り憑かれて、気がついたら大学そっちのけで
宝飾の専門学校に通い詰めていました。
何とかどちらも卒業したものの、宝飾関係の職につかなかったのですが、
ひょんなことからまたジュエリー作りに携わっています。

ダイヤとお酒と美味しいものには目がありません。
ダイヤをこよなく愛し、ダイヤのキラキラでお酒が飲めるほどのダイヤオタク。

ダイヤオタク兼食いしん坊の作り手のテーマは、
『Jewelry Delicatessen ジュエリーデリカテッセン』
心もお腹も満たす、ちょっとオシャレでラグジュアリーなデリのような
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代表者名 明石 馨
E-mail info@atelier-akazou.com

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