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ジュエリー好きなら知っておきたいPt850・Pt900・IHP900の違いと、あなたにぴったりのプラチナ素材の選び方

最近、金の高騰が激しくて、もう少ししたら落ち着くかな?

とか悠長に構えていましたら、あれよあれよといううちに

見た事ない価格まで鰻登りで、ちょっと手を出すのに躊躇しております。

 

海外の彫金師が金の価格高騰に悲鳴をあげている

インスタやブログもちらほら見ます。

海外の人はみなさんゴールド好きが多いので、本当に困ると思います。

富豪はその限りではないと思いますが(笑)

 

さて今回は、その金とは対照的に、現在少しお手頃感のあるプラチナについて

お話ししようと思います。

 

ジュエリーに使われるプラチナと一口に言っても、

実は「Pt850」「Pt900」「IHP900」など、いろいろな種類があるのをご存知でしょうか?

それぞれの素材には特性があり、硬さや融点、加工のしやすさなどが異なります。

購入時には、それぞれの特徴の違いと注意点を知っておくといいです。

 

では、atelier akazouらしくやさしく丁寧に、それぞれの違いや選び方を解説していきます。

素材選びの参考にしていただければ嬉しいです。

 

プラチナ素材の基礎知識 Pt850 Pt900 IHP900って何が違うの?

まずはここから!Pt850 Pt900 IHP900の基本的な違い

プラチナは非常に純度が高い金属ですが、そのままだと柔らかすぎるため、

ジュエリーには他の金属を混ぜて強度を調整した合金が使われます。

 

● Pt850(プラチナ85%):やわらかく加工しやすい、チェーンに多く使われる素材

Pt850は、純度が85%のプラチナ合金で、主にパラジウムなどが加えられています。

柔らかく加工しやすいため、ネックレスチェーンや細工の多いジュエリーによく使われています。

ただし、変形やキズにはやや弱いため、リングなどにはあまり使われません。

 

● Pt900(プラチナ90%):最も一般的でバランスの良い定番素材

Pt900は、プラチナ90%に主にパラジウム(Pd)を加えた合金で、 ジュエリーの世界では最もポピュラーな素材。

加工しやすさと強度のバランスが良く、 婚約指輪やファッションリングなど、さまざまなアイテムに使われています。

 

● IHP900(インテンスハードプラチナ プラチナ90%):強度重視のハードプラチナ。変形・キズに強く長持ち!

IHP900(インテンス・ハード・プラチナ)は、プラチナ90%にルテニウムなどの硬質金属を加えた合金。

硬度が高く、変形やキズに強いため、日常使いの結婚指輪やアクティブな生活にぴったりです。

加工にはやや高い技術が必要ですが、長く美しさを保ちたい方におすすめです。

 

プラチナ地金の色々

↑プラチナ地金材料の色々。上からハードプラチナIHP900の6ミリ角棒。その下は一般的なPt900の6ミリ角棒。その下の加工途中のものは、3mm幅の甲丸(カマボコ)と4mm幅の甲丸(カマボコ)は全てPt900。厚みと太さがある程度あるのであれば、柔らかめのPt900でも強度が保てます。

 

融点と硬さの比較 素材ごとの耐久性と扱いやすさ

融点の違いと加工性への影響

  • Pt850:約1,500〜1,600℃

  • Pt900:約1,550〜1,650℃

  • IHP900:約1,700〜1,750℃

Pt850やPt900は比較的加工しやすいです。高融点のIHP900は加工に技術と設備が必要ですが、

その分、完成後の強度と安定性は抜群です。

 

ビッカース硬度から見るキズ・変形への強さ 硬さ(ビッカース硬度)の違い

  • Pt850:80〜100Hv(柔らかめ)

  • Pt900:90〜120Hv(標準的)

  • IHP900:140〜160Hv(かなり硬め)

数字が高いほどキズや変形に強く、長く美しい状態を保ちやすい素材です。

IHP900はかなり硬いため、特に長期間身につけるジュエリーに適しています。

 

扱いやすさ重視?それとも耐久性重視?プラチナ選びの注意点

実際に指輪として身につける観点から、どれを選ぶのか?迷うと思います。

ここまでそれぞれのプラチナの特性をお話し的ましたが、

硬さが必要なシーンではIHP900が向いているとお知らせしました。

ということはすなわち、長く美しい状態をキープしたいならIHP900が最適解なのです。

 

一方で、彫りや細工を楽しみたい方には、地金自体が柔らかいため繊細な加工がしやすい

Pt850やPt900がおすすめです。ということは言い換えますと、柔らかく傷つきやすいのです。

日常的に身につける結婚指輪などでは傷が目立つようになりやすいのです。

定期的にクリーニング屋磨き直しをするといいでしょう。

 

さらに注意点ですが、柔らかいPt850やPt900では、華奢で細く薄い指輪などは力がかかると

変形しやすいのです。ですので、ファッションリングなど、見た目はゴージャスでも

裏抜きをして薄くなっているものや、薄い平打ちリングなどは思ったよりも変形しやすいので、

注意が必要です。

 

それぞれの強みと弱点を知った上で、ニーズに合わせてプラチナを楽しんでみてくださいね。

 

まとめ シーン別おすすめ 用途で変わるベストチョイス

結婚指輪・毎日使うジュエリーなら最適なのはどれ?

IHP900がおすすめ。 強度・耐久性に優れており、変形しにくいので毎日着けても安心です。

 

繊細なデザインや彫金を重視するなら?

Pt850 or Pt900。 加工しやすいため、細かなデザインや石留めに最適なので、

オーダーメイドの一点物に向いています。

 

ネックレスやチェーンに向いているプラチナ素材は?  

Pt850。 軽くて柔軟性があり、繊細なチェーンによく使われており、価格面でも比較的リーズナブルです。

 

素材選びでジュエリーがもっと楽しくなるatelier akazou 的オススメ

デザインと素材、どちらも大切にしたい

ジュエリーは、見た目の美しさだけでなく、素材の選び方によっても

使い心地や耐久性が大きく変わります。

 

atelier akazouでは、お客様のライフスタイルやデザインのご希望に応じて、

最適な素材をご提案しています。

「ちょっと素材にこだわってみたい」そんな気持ちが生まれたら、

それはジュエリーとの良い付き合い方の始まりです。

大切な一本を、長く楽しんでいただくためにも、ぜひ素材にも目を向けてみてくださいね。

 

ジュエリーは見た目だけでなく、素材選びでも大きく印象や使い心地が変わります。

だからこそ、使う人のライフスタイルに合った素材選びが大切です。

 

おすすめの使い分けと実際のアイテム例

atelier akazouでは、結婚指輪にはIHP900、オーダーメイドの一点物には

Pt900やPt850を使い分けています。

「この素材でこのデザインなら、こう楽しめる」そんなご提案もおまかせください。

 

選び方に迷ったときは?プロとしての視点から一言

迷ったら、まずは“どう使いたいか”を思い描いてみてください。

毎日つける?特別な日用?デザイン重視?耐久性重視?

あなたに合う1本を、一緒に見つけましょう!

 
 

ここまでお付き合いくださいまして、

どうもありがとうございました!

 

ご相談・オーダーはお気軽に。
atelier akazouでは、素材から丁寧に選んでつくるジュエリーを

ご提案しています。 あなたにぴったりの1本を、一緒に探しましょう!!

 

商品としても多く出品しておりますが、もしご興味お持ちでしたら、

こちらよりお気軽にお問い合わせくださいませ↓

 

この記事を書いた人

akazou (明石 馨)

atelier akazouのデザイナー兼ブログも書いている何でもござれの彫金師

美しい銀と宝石の輝きに取り憑かれて、気がついたら大学そっちのけで
宝飾の専門学校に通い詰めていました。
何とかどちらも卒業したものの、宝飾関係の職につかなかったのですが、
ひょんなことからまたジュエリー作りに携わっています。

ダイヤとお酒と美味しいものには目がありません。
ダイヤをこよなく愛し、ダイヤのキラキラでお酒が飲めるほどのダイヤオタク。

ダイヤオタク兼食いしん坊の作り手のテーマは、
『Jewelry Delicatessen ジュエリーデリカテッセン』
心もお腹も満たす、ちょっとオシャレでラグジュアリーなデリのような
目にも美味しいジュエリーたちをお届けします。

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