atelier akazou atelier akazouでは、シンプルで大人可愛い天然石・ダイヤモンドジュエリーを作製しています。目から見て、身につけて、鏡を見て思わずニコッとしてしまう。心もお腹も満たしてしまう、ちょっとオシャレでラグジュアリーなデリのように、目にも美味しいジュエリーたちをあなたにお届けします。

穴あきダイヤは手強いぞ!

こんばんは〜!!皆様。

最近あまり彫金のお話をしていないので、

今日は最近のお仕事のことをお話ししようと思います。

 

ダイヤの硬さを舐めてはいけない

お題を読まれて、一体何のこと!?

と思われた方も多いかと思います。

それはこれから読まれたら何のことかわかりますよ(笑)

 

さて、atelier akazouの目玉のひとつに、

穴あきの裸ん坊ダイヤがあります。

もちろん他のお店でも売っているところは

たくさんあると思います。

 

個人的に大好きな、すこ〜し個性的なダイヤです。

ちょっとニュアンスのあるダイヤを

それもシンプルに、これぞダイヤ丸のまま!

という感じで、直接ダイヤに穴をあけて、

どうだ!!ダイヤだぞ!!

と主張のしっかりした穴あきダイヤの潔さが、

個人的には大好きです(笑)

 

しかし、綺麗で艶めき、キラッキラに光っても

それはもちろんダイヤ、硬いのです。

みなさん、艶めいた煌めきに魅せられて、

このダイヤの特質を忘れてしまう気持ちはよくわかりますが、

本当にダイヤは硬いのです!(←あえて2度言います)

 

これまでも何度かお直ししたりして来たのですが、

今回ちょうど年明けにお直しのオーダーを頂きまして、

これがまさにダイヤが硬い証明でした。

 

そう、この穴あきダイヤの穴の部分に通ったK18ワイヤが

ダイヤに削られて切れるという。。。惨事。

そういう事態も起こりうると、

事前に説明はしてあると言いましても、

それはそれはお客様はびっくりされたことと思います。

私もヒヤッとしました。

 

劣化で切れたK18ワイヤ製バチカン

↑証拠写真です。K18ワイヤが切れているの、わかるでしょうか?チェーン側も結構擦り切れていますね。

 

ダイヤの摩擦で切れたK18ワイヤ製バチカンの作り替え

↑作り替えの際に、お客様のご希望でチェーンの通る方の輪を大きくしました。一般的な板ダルマも簡単に通るサイズですと、ご自分でチェーンの着せ替えも楽しめますね。

 

お客様は裸ん坊のダイヤを気に入ってくださって、

3~4年お使い頂いておりまして、

お使いの際にどうしてもダイヤがプラプラと揺れるので、

ワイヤとダイヤの穴部分に摩擦が起きるため、

少しずつ、少しずつ削れていったようです。

 

それを防ぐには、ダイヤの穴側に通すワイヤをプラプラ揺れないように

固定して作る方法もなくはないのですが、

それですとせっかくのダイヤが

コロコロ揺れて光を振り撒くのを制限してしまいます。

ダイヤの方も揺れる、チェーンに通している方でも揺らす

という感じでダイヤをよ〜く揺らす方が

裸ん坊ダイヤの美しさと可愛さを存分に引き出せると思っています。

 

ですから、リスクを少しでも減らせるよう、

なるべく切れないように、ダイヤの穴に通る太さでも

出来るだけギリギリまで太いワイヤを選ぶようにしています。

でもダイヤが美しく輝くためには、揺れなければならないので、

ワイヤは穴を通るのは当然ですが、太さがギリギリでは揺れないので、

ダイヤが揺れる太さのワイヤで、かつ出来るだけ太いもので作っています。

(それでもこのデザインである以上経年劣化は否めない。。。)

 

さらに一般的なメガネ留めとは異なり、変形と言いますか、

私のオリジナルなのですが、頑丈にゴールドワイヤを多めに巻いております。

そうしますと、ダイヤ接触部分はどうしても切れるようなことがあっても、

巻いている部分はびくともしないので、

バチカンごとバラバラになりにくいです。

もし切れてもダイヤを少しでも落ちにくくする工夫です。

 

そうは言っても、大事なダイヤ飛んで行ったり、落ちたりしたら怖い。。。

とお客様が考えるのは当然なので、

時々ご確認頂いて、ワイヤがちょっと削れて痩せて来ているな?

とちょっとでも心配になったら、

すぐにお知らせくださいとお話ししています。

ワイヤの付け替えをいつでも承りますので、と。

 

マーキースの穴あき裸ん坊ダイヤ0.46ctのK18ネックレス

↑この度の修理のお客様のダイヤではありませんが、同じ形のマーキースの穴あき裸ん坊ダイヤ0.46ctのK18チェーンネックレスです。正面から見るとこんな雰囲気です。ちょっとマカロンタワーの色がうるさいかな(笑)

 

購入してすぐに切れることはまずありません。

しかし、使用頻度にもよりますが、

ヘビロテするお客様でしたら1年くらい経ったところでも

ワイヤが痩せて切れそうになることはあります。

以前つけっぱなしのお客様が、1年ちょっと過ぎで切れたという

最速の記録がありまして、その時は流石に私も驚きました。

 

大抵は寝る時は付けない場合が多いので

(むき出しのダイヤが痛いので)、

経験上、2~3年は大丈夫だと私は思っているのですが、

お買い上げ何年経過していても、ワイヤが切れるということは、

それだけ大事にお使いになってくださっているという証なので、

喜んでワイヤの付け替え修理を致します。

これは作り手としてもとても嬉しいことで、

本当に小躍りして喜ぶところです(笑)

 

ダイヤの輝きは永遠なので、

ワイヤをすげ替えれば、いつまでもいつまでも

変わらずお使いになれるので、何かあったら御用命ください。

 

それから余談になりますが、

ダイヤは輝きますが、表面に人間の皮脂を吸着しやすいので、

特に裸ん坊ダイヤはむき出しなので、

指で摘んだり、首元でコロコロ皮膚に当たる回数が増えれば、

少し表面がくすんで見えるかもしれません。

そんな時は、時々食器洗い用の中性洗剤で

優しく洗ってあげるといいです。すぐに輝きを取り戻します。

それはどのダイヤでも同じです。

 

婚約指輪がちょっと輝きがイマイチという場合などは、

同じく中性洗剤で洗ってみてください。

また輝きが戻りますので、お試しあれ〜!

 

 

こんな感じで、のんびりジュエリーを作製しております。

何かご質問などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

もし良かったらこちらからご覧ください↓

 

 

ではでは、今日はこの辺で〜👋

この記事を書いた人

akazou (明石 馨)

atelier akazouのデザイナー兼ブログも書いている何でもござれの彫金師

美しい銀と宝石の輝きに取り憑かれて、気がついたら大学そっちのけで
宝飾の専門学校に通い詰めていました。
何とかどちらも卒業したものの、宝飾関係の職につかなかったのですが、
ひょんなことからまたジュエリー作りに携わっています。

ダイヤとお酒と美味しいものには目がありません。
ダイヤをこよなく愛し、ダイヤのキラキラでお酒が飲めるほどのダイヤオタク。

ダイヤオタク兼食いしん坊の作り手のテーマは、
『Jewelry Delicatessen ジュエリーデリカテッセン』
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住所 〒371-0805 
群馬県前橋市南町3丁目50番地2プラザアン2階D-23
営業時間 10:00~17:00
定休日 不定休
代表者名 明石 馨
E-mail info@atelier-akazou.com

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