最近のお仕事 結婚指輪のリフォーム 平打ちから甲丸へ
最近のお仕事のお話をしましょう。
以前もリフォームのオーダーをしてくださったお客様から
結婚指輪のリフォーム依頼がありまして、
カルティエっぽい甲丸リングに!とのオーダーで、
さらにリング裏のメッセージ部分も消えかかって薄くなっていますが、
ありのまま残しておきたいとのご希望でした。
もちろん大事な大事な指輪ですので、失敗はできません。
現在試行錯誤しながら、元の平打ちリングから
高さがしっかりある甲丸リングを作製させて頂いています。
もっとも作りやすくて、シンプルなのは、
必要な量のプラチナ地金を溶かして
太い甲丸線に作り直す方法だと思います。
他にも色々方法はあると思います。
メッセージや、元々のリングに付いていたメレダイヤも
移植したいとのご希望でしたので、
一番思い出を綺麗に残す形で生まれ変わる方法を探りました。
↑お客様のリフォーム前の平打ちの結婚指輪(Pt900)
作製過程を色々検討しまして、
あーでもない、こーでもないとノートに書きまくり、
何日もかけて3パターンも作り方を検討しました。
やっぱりだめだ〜他の工程!と色々試行錯誤した結果、
綺麗に思い出部分を残すのに最適な
切ったり、削ったり、貼り付けたり、
の細かな作業工程が多くなる方法を選びました。
作業工程は多くても、細かい作業の方は得意なので、
私は嬉々として作業しました(笑)
強いていうなら大変だったのは、プラチナはK18と違って融点が高いため、
最低でも1000度くらいの温度で貼り付ける(ロー付け)するので、
暑い時期なので、それがしんどかったことと、
リングもキツくなっておられたそうで、
サイズ直しが必要だったのですが、
その際、リングのメッセージ部分を叩くと
薄くなっているメッセージが消えてしまうので、
なるべく触らないようにして慎重に作ることに神経を使ったことですね。
では、具体的な工程をちょっとお話しいたしますと。。。
平板な平打ちリングをぷっくりぽってり甲丸にするために
ひと回り大きめの厚めの平打ちリングをピッタリくっつけて(ロー付け)、
分厚い平打ちリングを作ります。
わかりやすく言いますと、お茶缶の茶筒とふたのように
隙間なくピッタリさせるということです。
この隙間をピッタリとロー付けして一体化します。
今回は、ダイヤのソリティアリングの婚約指輪を
ネックレスにお仕立てした残りのプラチナのリング部分を
使って欲しいとのご要望だったので、こちらの指輪を材料に使って、
ひと回り大きめの厚めの平打ちリングを作りました。
ご結婚指輪とご婚約指輪を合体させて作ったリングなので
私としても感慨深いのです。
2本のリングのプラチナ量なので
結構ずっしり重いリングになりました。
(見た目はそんなに重そうではないですが)
これは長いご結婚生活の重みのように感じます。
そんな大事なリングをオーダーくださって嬉しい限りです。
↑現在甲丸の形に整形している最中が左側。ピカピカに磨き上げて完成したものが右側。
平打ちリングをその厚いリングをヤスリで角を落として削って行き、
甲高な甲丸リングを削り出して作ります。
今理想的な甲丸リングに仕上げているところです。
最後に磨きの工程が入ります。
近日中にでき上がる予定で、お客様も楽しみに待っておられます。
私もピカピカに磨き上げた出来上がりを楽しみにしています。
長くなりましたが、
ここまでお付き合いくださいまして、
どうもありがとうございました!
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