atelier akazou 目にも美味しいジュエリーのショウケース 選ぶワクワク、手にした『むふー』な満足感 心がとろけるデリカテッセン atelier akazou

光撮りの穴は必要?頑固一徹は損しちゃうかもというお話

ここのところ、急に寒くなったり、暖かかったりと

体に厳しい日々なのですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私の住む、ここ前橋も急にホワイトアウトよろしく

視界が雪で真っ白になりました。

こんなことは、新潟に住んでいた頃では結構冬にはあったのですが、

前橋が比較的暖かいので、山沿い以外はあまり積もらなかったようです。

とにかく国道が止まったり、雪で屋根が潰れたりと

そういったことはなかったようで、ほっとしました。

 

さて、あいかわらず私の右手首の負傷が続きまして、

動かしてしまうがために治らないので、

今では固定具で固定されています。

とっても不便です。とほほほ。

 

今日は、手首の負傷で仕事が出来ないので、

以前にお客様から質問のあったトピックスについて

私の経験からの考えをお話をしてみることにします。

 

指輪に光撮りの穴は必要?

 

以前Creemaの方へ、質問を頂きました。

このおもちゃみたいな華奢なメレダイヤの指輪↓への質問でした。

https://www.creema.jp/item/9615939/detail

 

『この指輪には石の裏に(光撮りの)穴がありますか?

画像で見る限り空いていないようですが?』

 

この質問に私、感心しました。

『この方、よく勉強していらっしゃるなあ』と。

 

では、皆さんにも質問です。

『指輪には必ず光撮りの穴は必要でしょうか?』

それぞれで考えてみてください。それから読み進めてくださいね。

 

そこで、私はお客様にお答えしたのです。

『構造上、アームが華奢なこともありますが、

横から光が入り、輝くように設計していますので、

指に当たる側には穴は作っていないのです』と。

 

そこからお客様は『指に当たる側には穴が必要なこと』

を延々と力説されました。

私はもちろんそのことも知っています。

 

この穴の役割は、ざっとお話しすると以下のようなことです。

 

1. 指輪を着用せずに、手に取った時に、光が抜ける穴なので、

ディスプレイの時には美しく見えるが、

着用時には塞がってしまって、輝きには貢献しない。

 

2. 研磨剤、削りカスなどを出すため。

 

3. 特にラウンドブリリアントカットの石のキュレット部分を

安定させるための構造。

 

ちなみに、ダイヤですと屈折率が高くよく輝くため、

この穴はない場合も多いです。特にハイジュエリーでは、

指あたりをよくするため、穴を石の背後に作らない場合も多いです。

 

以上のような石の背後に穴がなくても良い理由を

ゆっくりわかるようにお話ししたつもりですが、

私の話は受け入れてもらえていないようで、

なかなかご自分の『思い込み』を変えるまでには至らず、

最終的に納得されていないようでした。

 

『ネットで販売の指輪は、実際に見ていないのだから、

本当に光るかわからないじゃない!』

と言われればそれまでですが。

 

右手腱鞘炎にて負傷中

↑右手腱鞘炎にて負傷中。横に捻ると激痛です。少しはマシになってきましたが、それでもイタイ。

 

本当に知りたいことは何?頑固一徹では損しちゃうかも?

 

確かによく勉強されているなあ、

と質問された方については思いました。

その後、ご自分が納得できなかったので、結構怒っていらっしゃるのか、

途中で音信不通になったので、何を知りたかったのかさえ

私にはよくわかりませんでした。

もし、商品が購入したかったのでしたら、

お互い全然意思疎通が出来ていませんね。

 

このエピソードを踏まえて私から、

ちょっと聞いていただきたいお話をします。

 

知識先行では、必ずしも当てはまらないことがあるのです。

知識先行で、実際のその状況を見ていない、見ようとしない

というのは、自分の頭で考えていない、ということです。

 

私が前職で大学で教えていたときも、

学生さんにこのような質問が多かったです。

『教科書ではこう書いてあるけれど、

先生は教科書通りじゃないじゃないか!』と。

 

状況が変われば、教科書通りに実行してはまずいこともあるのです。

大体、教科書と同じ条件のサンプルでもないのに、

同じ処置をするのはまずい。

それも説明するのですが、ご自分が『これが正しい』と

思い込んだものは、なかなか変えられないのです。

 

何にでも知識は必要です。

でも、この時はどうかな?とちょっと立ち止まって

柔軟に考えて欲しいのです。

そうした上で、頑固にならずに聞いてもらえると、

私の方でも、私が気がつかなかったお客様のご要望が

見えてくるので、よりその方の本当のご希望に沿う、

商品やサービスを提供することが出来ます。

 

『〇〇になってないじゃないか!〇〇がないじゃないか!』

と、ちょっと攻撃的に、詰め寄り気味に言われると、

その方に説明しても、こっちもいい気分ではありませんから、

こちらも心が萎えてしまいます。

私も人間ですから、もういいかなあ。。。と

そ〜っと後ろに後ずさって行き、そろそろお暇しますね〜

という感じで心の扉を閉めてしまいます。

つまり、疲れるだけで、お互い損してしまうのです。

 

実は私も若い頃は頑固一徹で、思い込んだらなんとやら〜

なところもあったので、ブーメランな気がして、

とても耳が痛い話ではあります。

 

ジュエリーを手にして『むふー』と満足するために

 

みなさん、せっかくご褒美や気分を上げる楽しいジュエリーを

お買い上げになるのに、眉間に皺寄せて攻撃的になっては楽しい気分が台無し、

わくわく軽やかに楽しく行きましょう!というお話です。

 

私は、みなさんのご質問には、出来るだけ分かるように、

頑張ってお答えします。どうやってもジュエリーはお高いですもの。

安心してお気に入りを見つけていただくためにも、

どんどん質問して、納得してお買い上げください。

 

たくさんお話ししているうちに、質問から脱線して

ジュエリー関連の要らない話までして長くなってしまうのが、

私のよくないところでもありますが。

 

私のお客様になってくださる方は、みなさん良い方達ばかりで、

本当にありがたいです。興味を持って、よく聞いてくださる。

お互い受け入れようという、寛容の気持ちが

より良い相乗効果で良い関係や良い作品を生むのだなと思っています。

 

ちなみに私が今作っている、太めのダイヤのリングにも

後ろの光撮りの穴は作りません。指ざわりが引っ掛かるのと、

穴を開けることでせっかくの地金たっぷりのポッテリ感が失われるからです。

輝く良いダイヤを使っていることもありますが、

その留める位置を調整をすることで、横からも光は十分に入り反射します。

 

途中ちょっとお見せいたします↓

   

 

出来ましたら、またこちらで紹介します。

 

 

ダイヤモンドのジュエリー選び、セミオーダーなどのご相談は、

こちらよりお気軽にお問い合わせくださいませ↓

 

 

この記事を書いた人

akazou (明石 馨)

atelier akazouのデザイナー兼ブログも書いている何でもござれの彫金師

美しい銀と宝石の輝きに取り憑かれて、気がついたら大学そっちのけで
宝飾の専門学校に通い詰めていました。
何とかどちらも卒業したものの、宝飾関係の職につかなかったのですが、
ひょんなことからまたジュエリー作りに携わっています。

ダイヤとお酒と美味しいものには目がありません。
ダイヤをこよなく愛し、ダイヤのキラキラでお酒が飲めるほどのダイヤオタク。

ダイヤオタク兼食いしん坊の作り手のテーマは、
『Jewelry Delicatessen ジュエリーデリカテッセン』
心もお腹も満たす、ちょっとオシャレでラグジュアリーなデリのような
目にも美味しいジュエリーたちをお届けします。

この著者の記事一覧

関連情報

目にも美味しいジュエリーのショウケース  選ぶワクワク、手にする『むふー』な満足感   心がとろけるジュエリーデリカテッセン | atelier akazou

atelier akazou

屋号 atelier akazou
住所 〒371-0805 
群馬県前橋市南町3丁目50番地2プラザアン2階D-23
営業時間 10:00~17:00
定休日 不定休
代表者名 明石 馨
E-mail info@atelier-akazou.com

コメントは受け付けていません。

Reviews

123